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有床義歯学会学術大会に参加

2023.12.11

昨日、東京の日本橋を会場として開催された

有床義歯学会学術大会に参加してきました。

天気も良く気温も高かったため街には人も多く、

都会の風にさらされてきました、院長の伊藤です。

 

 

今回の学術大会のテーマは、

「JPDAを築いた4人が伝えたいこと」。

 

JPDAというのは有床義歯学会(Japan Plate Denture Association)のことを指し、

歯科補綴の更なる発展のため、

次世代のトップリーダーを目指す歯科医師と歯科技工士の学会になります。

 

JPDAの歴史はまだまだ浅いものですが、

その前身としてJDAという勉強会がありました。

JDAは日本のみならず世界に吸着義歯を広められた阿部二郎先生が主催された勉強会です。

下顎の総義歯はかねてより歯科治療の中でもとりわけ難しい治療として考えられていましたが、

診査・診断をしっかり行いステップを一つずつこなしていけば

8割以上は吸着させることができるという報告もあります。

 

阿部先生はじめJPDAの先生方は吸着義歯について多数の書籍を出版されており、

私も研修医時代から拝読させていただき試行錯誤しながら義歯製作をおこなってきました。

上記の写真は私が保有している吸着義歯についての書籍です。

 

 

 

そして、こちらは私が昨年JPDAにて口演発表した際に提示した症例の義歯になります。

義歯というものは美術作品ではないので、

どんなに綺麗に仕上がっていても、

患者さんの口の中で機能しなければ意味がありません。

 

義歯を装着することで栄養状態が改善し、

QOLも向上し、健康長寿を達成できてはじめて義歯臨床の成功と呼べるのではないでしょうか。

 

 

今回、4名の先生方および阿部先生の講演を拝聴し、

あらためて義歯臨床の奥深さ、楽しさ、

そして更なる探究心を感じさせて頂き、学びの多い1日となりました。

 

 

当院ではこれからも、

受診していただいた患者さんに満足していただけるよう、

そしてその喜びをスタッフ・歯科技工士・歯科医師と全員で共有できるよう

チーム医療で日々取り組んでいきたいと思います。