根管治療のセミナー

こんにちは。

歯科医師の佐藤です。

 

3月の連休に、石井歯内療法研修会2日間セミナーを受けてきました。

内容は、根管治療の基本コンセプトを学ぶためのセミナーです。

 

本セミナーは、「世界のglobal standardを日本のstandardに」を目標に、

Evidence-Basedな米国の歯内療法専門医プログラムで得た知識・技術を日本の歯科医師にも共有するため、

PESCJ (Penn Endo Study Club in Japan) 主催で開催されています。

 

どの学問にでも言えることですが、幹の細い樹に、幹以上に太い枝は生えてきません。

我々歯科医師はスーパーテクニックや万能薬を求めがちですが、

それは幹ではなくあくまで枝の部分です。

専門医と一般医の成功率の差を埋める物はそういった類いのものではありません。

では太い幹とは?

それは明確な基本コンセプトです。

基本コンセプトなくして新しい技術や知識をいくら身につけても結果は出ません。

上記はPESCJの先生方が、本セミナーを開催するにあたって

1番最初に伝えてくださったことです。

 

どんな分野のプロでも、プロであるからこそ、基礎という分厚く、

がっしりとした土台・ベースがあることを、改めて認識することができました。

セミナーでは、日本は再根管治療(既に神経を抜いた歯の治療)

が先進諸国と比べて多く、近年益々増えているとのことですが、

その理由として無菌的処置原則が守られていないことが考えられるとのことでした。

無菌的処置原則は大きく6つ挙げられておりましたが、

今回はその内の、must項目である2つを説明します。

 

1つ目はラバーダムです。

ラバーダムについては、以前ブログに投稿させていただきましたが、

米国歯内療法学会のガイドラインにおいても、

「必須の基本処置」「ラバーダム防湿だけが細菌が根管治療中に混入するリスクを最小限にできる」

と記載があり、非外科的根管治療には欠くことのできない処置であることがよくわかりました。

no rubber dam, no endodontic treatment!

 

 

2つ目は仮封材(仮の蓋のこと)です。

根管治療は何回か回数がかかるので、その間は仮封材が必要になります。

せっかくラバーダムを使って無菌的処置を行っていても、

治療した後に細菌が入っては元も子もないので、診療以外の時間にも、

根管中へ細菌を侵入させない性質を有した仮封材が必要です。

今日では「水硬性セメント」を使うのが一般的になっています。

 

 

当院では上記2項目を取り入れておりますが、

米国の根管治療をそのまますべて真似ようとすると、時間や器材の制約があり、

やはり今の日本の保険診療では難しいのが現状です。

それを解決できる自費治療の根管治療を当法人も取り入れていますし、

非常に難しい症例に関しては法人内の根管治療を専門にしている歯科医師や

PESCJの先生にも紹介もします。

自費治療の根管治療に興味がある場合は、まずは担当医にご相談いただければ幸いです。

 

 

また、定期検診で虫歯のチェックをして神経の治療にならないようにすれば、

歯医者にかかる時間や回数、費用も少なく済むので、

歯を大切にしたいと思われるのであれば、ぜひ定期検診をお勧めいたします。