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こどもの虫歯予防、いつから始めますか?
2021.09.22
こんにちは、歯科衛生士の相川です!
前回、【キシリトールの性質】について
ブログを書かせていただきました。
今回は、【ミュータンス菌の母子感染】
についてお話を、しようと思います。
まず初めに、ミュータンス菌とは
『虫歯の原因菌』のことです。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には
この『虫歯の原因菌』は存在しません。
では、いつから菌が増えてしまうのでしょうか。
それは、奥歯が生える1歳6か月頃に
周囲の大人の唾液を通して感染してしまうのです。
また、8か月前後から歯が生え始めた時点で
すでに虫歯のリスクがあるとお考え下さい。
そして虫歯になる原因は、母親の唾液から感染する
『母子伝播』がとても多いと言われています。
では、どうしたらミュータンス菌の母子感染を
予防できるのか・・・。
それは【妊娠6カ月~出産後9カ月まで】の13カ月間、
キシリトールガムを1日4回以上摂取してもらうことです。
ミュータンス菌数の多い母親がキシリトールを
上記期間摂取した場合、そのこどもは出生後12カ月の時点で、
口の中からミュータンス菌が見つかる確率が1/4以下に抑えることができ、
さらに、こどもが2歳になるまでこの予防効果が得られたことが報告されています。
妊娠中からガムやタブレットで
「キシリトール」を摂ることは
お腹の赤ちゃんの歯を守ることに繋がります。
ですが、歯磨きをせず…定期健診を受けず…
キシリトールを摂取していれば安心ということではありません。
妊娠をすると様々な体の変化が起こりやすく、
セルフケアが十分にできなかったり
食生活が不規則になってしまったり、
お口の中も不安定になりやすいですが
体調が安定したらしっかりと妊婦歯科検診を受けに行くなど、
出来ることから取り入れていきましょう。
当院では、小児歯科診療の中で
当院を受診していただいてる方に限り
妊娠されている方向けに『マタニティプラン』というものもご用意しておりますので、
ご興味ありましたらぜひスタッフにお声掛けください!
また妊娠中での歯科治療や検診の際には、
妊婦さん用の問診票を別にご用意させていただいておりますので、
必ずご申告いただくようお願いいたします。