blog
食いしばり気にしたことありますか??

2023.09.11

こんにちは!
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね~

最近登場頻度の高い歯科衛生士の高野です(^-^)♪

先日外部講師の黒川さんをお呼びして院内セミナーが開かれました。


今回の内容は「咬合」です。

みなさんは検診などで
「咬み合わせの力によって歯の周りの骨がなくなってきてますね〜」
など咬み合わせの指摘を受けたことはありますか??

咬み合わせの力で骨がなくなるとは何が起きているのかというと、、

人は大体平均として1日のうちに、上下の歯が接触する時間は、およそ17分30秒程と言われています。

ですが、無意識のうちに上下の歯がぶつかっているままの状態でいたり
食いしばってしまっていたりすると、重さにするとだいたい20〜30kgくらいの余計な力が

何時間もかかっていることになり、歯を支える周りの組織に影響が出てきます。

例えばですが、、
ずっと正座していると足が痺れますよね?
イボなどをとる時に紐で縛って数日後にポロッと取れたりしますよね?
それはどうしてそうなるのかというと、血液の流れを止めているからです。

歯は周りの骨に支えられていますが
歯と骨の間にある歯根膜にはたくさんの血管や細胞たちが集合しています。
そして人間の全身の骨は毎日壊し、作られして、丈夫さを保つようになっています。

ですが、食いしばってなくても上下の歯が当たっているだけの弱い力がずっとかかっていると

ずっと押されてることにより血流が阻害され、骨を作るのに必要なものが送られなくなり

結果として歯の周りの骨がなくなります。

そうすると歯周病の経路を辿らずとも深い歯周ポケットができてしまい、支えの骨がないので歯も揺れてきます。

検診で私たち衛生士が指摘するような歯の揺れは本当に初期の段階だと
自分では気がつかないことが多いので、あまりその後のリスクについては想像ができないかもしれませんが
なるべく長く自分の歯を残していくためにもできる予防策として寝る時にマウスピースをはめたり
日中は上下の歯がぶつかっていることに気がついたら離すようにするだけでも

何も意識していない状態からするとだいぶ違います。

口から自分の歯で食べたいものを選んで食べるということは

生きていく上でとても重要なことです。

私たちもできるだけ長く今ある歯を残していきたいと思っていますので
もし何か気になることがあれば、担当の衛生士に何でも聞いてみてください(^O^)

次回の黒川さんの院内セミナーは今年度最後になります。
次回の内容もお楽しみに(*^^*)