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日本顕微鏡歯科学会 第21回学術大会・総会

2025.08.02
こんにちは、歯科衛生士の加藤です。
先日、徳島で開催されました第21回顕微鏡歯科学会・学術大会にオンラインで参加させていただきました。
顕微鏡歯科学会は、歯科衛生士の会員も多く認定歯科衛生士制度もあります。
学会時には、認定試験やドクターの発表や講演会、
シンポジウムがおこなわれ、歯科衛生士の発表もあります。
今回は遠方だったため、現地に行けませんでしたが、
オンラインで自宅で繰り返し見ることができ勉強になりました。
私はこの日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士を取得していて
普段でも歯科衛生業務で顕微鏡を使用しております。
業務では患者さんにお口の中の状態をお見せして現状を把握してもらったり、
クリーニング後の変化を見てもらったりするのに使うことが多く
顕微鏡で拡大した状態を画面でお見せすることができるので、
患者さんにより伝わりやすいと感じています。
今回の学会の発表では歯ブラシだけを拡大して
患者さんに見せて歯ブラシ指導をしているという講演を聞いて
とても衝撃をうけ、聞いていて大変勉強になりました。
患者さんの持参された市販の歯ブラシと歯科専売の歯ブラシの毛先を拡大してお見せすることで
どちらがよりプラークの除去がしやすく歯肉を傷つけにくいかということを
お伝えできるというものでした。
歯科で売っている歯ブラシは高いけど何が違うの?
と思っている方が多いと思いますが、
実際の以下のような強拡大の状態で歯ブラシを観察すると
歯と歯茎の境目を磨くときにどちらが適しているかが
わかりやすく患者さんに説明出来ると思いました。
↑こちらは市販の安価な新品の歯ブラシの毛先です。
切りっぱなしで毛先も疎になっていてバラバラで、
もし歯茎にあったってしまったら傷がつきそうですね。(>_<)💦
↑こちらは歯科専売の新品の歯ブラシの毛先です。
毛先が加工処理してあって丸くなっています。
これなら歯茎にあったたとしても守られそうですし、
毛が密でプラークも除去できそうです。(*^^)v
どちらも、平切りの普通の歯ブラシです。
こんなに違いがあることは私も把握できていませんでした。
同じ歯ブラシのようですが使う道具によって、
同じ時間、同じ磨き方、をしていても全然お口の改善になっていないということを、
顕微鏡の動画で拡大した状態を見てもらうことで、
すぐに分かってもらうことができることを勉強できました。
今回の学会を通して、改めて顕微鏡は患者さんのお口の健康を守る手助けのできる重要なツールだと再認識しました。
これからももっと患者さんに適した歯科医療を提供できるように研鑽していきます。