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目白歯周病学会【臨床家のための実践ペリオセミナー】
2026.01.14
年が明けてから肌寒い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
歯科医師の池田です
昨年秋から3回コースである、目白歯周病学会の【臨床家のための実践ペリオセミナー】を受講しました。
すぐに診療に活かせる知識が多く、知識の整理とブラッシュアップをすることができて勉強になりました。

中でも特に、改めてその重要性を学んだ問診について今回書きたいと思います。
皆さんは歯科医院での問診で
“なんでそんなことを聞くの?それは歯に関係あるの?”
と思ったことはありますか?
いつから症状があるか、
どういう治療を受けてきたか、
どうして失うことになったのか、
被せ物がいつ何をしていて取れてしまったのか、
間食に何を選びどのくらいとっているか、
歯磨きに何を使いどのくらいの回数と時間行っているのか
などから
飲んでいるお薬の内容、
全身の状態や既往歴、
今の職種や家族構成、
ストレスを感じていること、
自分の癖など、
歯科医院の問診で聞かれる内容は多岐に渡ります。
上の例あげた問診内容は全体のほんの一部に過ぎません。
状況に応じて質問内容を変えていきます。
これらの一見関係のなさそうな内容も含む問診を行うのにはしっかりとした理由があります。
質問全体を通して患者さんと対話することでご自身の状態をどこまで知っていて、
どういう治療を望まれているかをお聞きします。
現時点でのお困りごとだけではなくて、
過去にされた治療や治療になった理由もお聞きしているのは、
診査時のデータはあくまで今の情報でしかないからです。
過去に起きたことを把握することで、
経過の辿り方を知り、
将来起こりうることを予測します。
過去に起きたことはいわばヒントです。
現在お口の中で起きている問題を今後繰り返さないように、
なるべく再治療にならないようにヒントを駆使して治療計画を練っていきます。
十分な問診と十分な診査で、
的確に診断をし、
以上をすべて踏まえた上で治療の計画を立案し治療を提案します。
決して歯科医師の押し売りにならないように、
患者さんのライフステージなどオーダーメイドに治療を提案します。
患者さんと擦り合わせて、すべて納得いただけた状態でようやく治療が始まります。
(もちろん訴えが痛みであれば、まずは痛みをとることを優先します。)
特に歯周治療においては、
治療が終わればそれでおしまい、
ではなく、
何年にもわたって
歯科医師、歯科衛生士と、患者さんの二人三脚で管理していく必要があります。
歯周病は多因子疾患なので
その時々のライフイベント、ライフステージ、習慣によって疾患の様相は変化していくことがあるので
より丁寧な問診や診査が必要になります。
歯を失うまでは中々その大切さに気づきにくいものですが、
歯を失い十分に咀嚼が行えないと、
口がうまく使えず、
口周りの筋肉も衰え、
飲み込むこともままならなくなってしまいます。
丸呑みされた食べ物は消化も不十分になり、
胃に負担がかかります。
消化しきれないので摂取しても栄養が身体に入りません。
なんとか食べやすい食べ物を選ぶようになると、
摂れる栄養に偏りが出て、
身体に必要な栄養素が不十分になります。
口が弱ると体も弱っていってしまいます。
口は健康の入り口とはよく言ったものです。

より健康に、より美味しく食事を楽しみたいという患者さんの要望にしっかり応えられるように、
今後も研鑽を積んでいきたいと改めて思いました。


