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メインテナンスの重要性
2021.12.15
もうすぐ、クリスマスですね。
街中の華やかさや音楽に心がワクワク弾みます。
こんにちは、歯科衛生士の相川です。
先日、院内にて患者様をサポートするにあたり、
外部から講師の方をお招きし
橋本院の歯科衛生士と合同で
定期検診の大切さについての検討会を行いました。
さて、本年も余日少なくなり、
健康診断など医科に関わる機会が
ある人もいるかもしれません。
歯医者へお口の定期検診は行かれていますか?
歯医者の「定期検診」というのは
大きく2つの目的があります。
①メインテナンス
・・・とは
歯周基本治療、歯周外科治療、虫歯治療により
【治癒した】歯周組織を長期間維持するための健康管理。
歯周病はプラークコントロール(ご自身で行うセルフケア)が不十分だと容易に再発することから、再発を防止することを目的としています。
②歯周サポート治療 (SPT:エスピーティー)
・・・とは
歯周基本治療、歯周外科治療、虫歯治療により
【病状安定】となった歯周組織を維持するための治療。プラークコントロール(ご自身で行うセルフケア)、
歯科で行うスケーリングやルートプレーニング、咬合調整などの治療が主体となります。
つまり①と②の大きな違いは、
「健康管理」か「治療」かということです。
どちらにしても、コンスタントに治療に来ている期間は歯周病菌の細菌叢の活動は停止していますが、
処置した後、12〜16週でもとのすみか(歯周ポケット内)に戻る傾向があります。
そのことを含めて、患者様のそれぞれの口腔内環境、セルフケア状況に応じて、私たちは次回の定期検診の日程の間隔を決めています。
間隔が短くなったり徐々に延びたりしますが、
定められた定期検診の日は必ず守るようにお願いいたしますね。
定期的にメインテナンス、SPTを行わないと
確実に歯周病は進行したり、再発したりしてしまいます。
長期間健康な状態を維持するために必要なことは
その他にも、
○患者様のセルフケアスキルの維持
○虫歯治療後の適合性と清掃性
○安定した歯周組織
○安定した咬合
○全身疾患、服薬の状態
○私たち歯科医師、歯科衛生士のスキル
などがあります。
私たちはお口の内外、様々なところに視点を向けて診療しています。
ただ虫歯治療をするためだけの歯医者ではないということを知っていただければ幸いです。
患者様のことを知るために
細かく問診をさせていただくこともあると思いますが、
コミュニケーションも大切にしていきたいので
こんなこと必要ないかな?と思うことでも
教えていただければ嬉しいです。