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黒川塾 -④-
2023.11.20
こんにちは、歯科衛生士の相川です。
今回も外部から講師の歯科衛生士の黒川さんをお呼びして
院内セミナーを行いました。
今年度の集大成として、当法人3医院の
歯科衛生士が各自担当した症例の発表を
理事長同席のもと、黒川さんと歯科衛生士のみで行いました。
余談ですが、前年度は歯科医師合同で症例発表を行ったのですが
私は育休をいただいていたので
今回、入社以降初めての発表の場でした。
人前でなにかを発表するのが
小さい頃から得意ではなかったので
自分の番が終わるまで終始緊張していました。(笑)
↓ 用意してきた台詞を読むので頭いっぱいの私です…
症例ってなに?
●症例とは
担当させていただいた患者さんの
検査資料、治療計画、治療経過をまとめたものです。
それらをひとつのデータにまとめ、スタッフ同士で見合い、
良かった点や改善点をディスカッションすることで
歯科衛生士として今後の診療の向上に繋げることができます。
それが、スタッフ同士で症例を発表する目的です。
前回私が書かせていただいたblogにて
歯科衛生士の三大業務を少し紹介していますが、
【歯科予防処置】【歯科診療補助】【歯科保健指導】
と、業務があります。今回は、
【歯科保健指導】をピックアップしていきます。
歯科保健指導の取り組みとしては
主に歯周病や虫歯の治療・予防を目的に、
ブラッシングや食生活の改善などの
セルフケア指導、健康教育、動機づけなどを行います。
私もよく診療で患者さんに
ブラッシング指導を取り入れることがありますが
「子どもの頃に一度」「だいぶ昔に」
歯医者で歯ブラシ練習を受けたことがある が、
大人になってから記憶にあるほどの
歯ブラシ練習は受けたことがないという声を
よくお聞きします。
『正しい歯の磨き方』は?
と聞かれても、正解って難しいですよね。
ここで少し、ご紹介!
①ハブラシの持ち方
(主に2種類あります)
○ペングリップ↓
○パームグリップ↓
ペングリップの持ち方をお勧めします!
パームグリップだと、力が入りすぎてしまうんです!
また、歯ブラシを動かす範囲が狭まってしまいます。
しかしペングリップは色々な角度や動かし方ができるため、歯面に当てやすく力加減も調整しやすく磨きやすいです。
②ハブラシを歯に当てる角度は45度!
③ブラシ圧 歯にハブラシを当てる時の強さの目安は
100〜200g ですが、100gくらいがいいかなと
私、個人は思います!
ご自宅にキッチンスケールがあれば
ぜひ測ってみてください。
虫歯治療で、痛い思いをした!
久しぶりに歯医者に行ったら歯周病と言われて
ショックを受けた!
など、歯科治療の際に苦い思いをされたことが
一度はあるのではないでしょうか?
もう二度とあんな思いはしたくないと
歯磨きをとってもとっても頑張ってしまう方、
時々いらっしゃるんです。
悪いことではないんです。
綺麗にしたい!
綺麗に治ったからこそ、この状態を維持したい!
そのお気持ちとっても大切です。
私たち衛生士もそのお気持ちを大切にしたいのです。
ただ適切な加減、正しいブラッシング方法を
知っておいていただくと共に
強く磨きすぎてしまうことによる歯へのリスクも
知っていただきたいと思います。
そのリスクとは…
❶歯茎が下がる ❷歯の根本がえぐれる ❸歯がしみる
これは、過度なブラッシングにより生じてしまった一例の写真です。
これを楔状欠損(くさびじょうけっそん) といいます。
大切な歯をご自身で無作為に傷つけないためにも
患者さん一人一人に合わせた
ブラッシング方法などをご提案できるように
心がけていきたいと思います。
今回の症例発表は、私にとってとても有意義な時間と
なりました。
後輩の衛生士スタッフも症例の発表資料を仕上げてきていてすごく刺激を受けました。
これからもお互い、切磋琢磨しながら
日々の診療に励みたいと思います!