2024.09.03

こんにちは。歯科医師の遠藤です。

今回は夏休み中に経験して感じた事をお伝えしようと思います。

 

歯磨剤についてのお話です。

歯科医師になってから、歯科医院で販売している歯磨剤を使っていたのですが、

久しぶりに市販されている歯磨剤を使う機会がありました。

とても泡立ちが良くすごく清涼感がありました。

 

 

ですが、この効果がいつもより早くうがいをしたくなりました。

 

 

最近市販されている歯磨剤は、

むし歯予防に効果があるフッ素濃度も十分に入っていますので、

患者さんには基本的には何を使っても良いとお伝えしています。

 

ただ、歯の汚れを落とすためには歯磨剤の効果を頼るのではなく、

しっかりと歯に歯ブラシを当てて細かく磨くことが大切だともお伝えしています。

(以前の小児歯科ブログ“電動歯ブラシについて”も参照してみてください)

https://natural-hashimoto.jp/blog/child/3369/

 

市販の歯磨剤の中には清涼感や泡立ちを良くするためのものが入っていることが多いです。

清涼感・泡立ちによりスッキリする感じは出るかもしれませんが、

これが逆に歯を磨く際の難敵にもなるかもしれません。

医院で教わった通りに１本ずつ細かく磨いていると、

すぐに泡立ち、清涼感も加わって

｢良く磨けた！｣と勘違いしてしまう可能性が考えられます。

また、泡立ちが良すぎて自分がどこを磨いたか分からなくなってしまうとも感じました。

 

 

磨いているはずなのになんとなくザラつく。

いつも磨き残しを指摘される。

という場合は、

歯磨剤の種類を泡立ちの少ないものに変えてみると、

いつもより丁寧に磨けるかもしれません。

 

 

泡立ちの少ない歯磨剤を使っていても、歯磨剤の使用料が多いために磨いた気になっている可能性もあります。

歯磨剤は適量で磨きましょう。

↑こちらは当院の小児待合室に掲示しているものです。

お時間があったら見ていただけたらと思います。

 

また、当院の小児歯科でも、泡立ちの少ない歯磨剤をご紹介しています。

何を使ったら良いかわからない時はぜひ我々にご相談ください。