2022.09.16

こんにちは

歯科医師の金岡です。

 

この度3回目の歯周病学セミナーが、

３つのナチュラルデンタルオフィスグループ医院合同で開催されました。

今回も大阪から日本歯周病学会専門医の寺嶋宏曜先生をお呼びし、

全ての歯科医師、歯科衛生士で受講しました。

 

 

初回では歯周病学総論について

2回目では4種類に大別される歯周外科処置の内の組織付着療法、切除療法について

最終回となる今回のテーマは、『歯周組織再生療法』についてでした。

 

 

『歯周組織再生療法』とは？

歯周病で失われた骨や歯周組織を、できる限り回復する方法です。

実際の方法としては、

骨の欠損した部位に失われた組織の再生を誘導する薬剤を入れ、骨などの再生を促します。

適応症は限られますが、ご自身の歯を長く使い続けられる方向へ導く画期的な治療法です。

 

 

セミナー当日は午前中に講義が行われました。

再生療法のメカニズムや用いる材料の特色について、処置時の流れやポイントなどを学びました。

先生のお話に全員興味津々です。

 

 

 

 

午前の講義を踏まえ、午後は豚顎を用いての実習が行われました。

実際に再生療法で用いる様々な材料を使用して行いました。

 

 

歯科医師はそうですが、普段臨床ではやらない衛生士も

実習をすることで段々とコツを掴んでいきます。

 

 

寺嶋先生の最後のお言葉に

『知識はもちろん技術あってこそ』

とありました。

今回のセミナーを受講できたことで、

院内全体において知識技術ともにスキルアップできたと思います。

そして、自分自身も常に研鑽していきたいと強く感じています。

3回のセミナーを通じて学んだ歯周病の知識や技術を

ただ学んだだけではなく、

歯科治療を通して、多くの患者さんの歯を守ることに活用したいです。

 

 

歯周病の治療において、何よりも重要なのは、

患者さん自身による『セルフケア』

になります。

 

その上で歯周組織再生療法は、歯を失うリスクを減らすことができる、

歯周病治療の選択肢のひとつとなります。

 

この治療が患者さんに必要の場合は、歯科医師・歯科衛生士から提案されることがあるかもしれませんが、

何かわからないこと、聞きたいことがあればいつでもご相談ください。

当法人は今後もグループ医院として連携して歯科医療を研鑽していきます。