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佐藤貴彦先生の法人内ダイレクトボンディングハンズオンセミナー
2024.09.13
9月も中旬に入りますがまだまだ暑い日が続いています。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。歯科医師の池田です。
さて、先日、9月1日にはるばる岩手からお越しいただいた
佐藤貴彦先生によるダイレクトボンディングのハンズオンセミナーを受講しましたのでご報告します。
ダイレクトボンディングという治療はご存知でしょうか。
詰め物を保持するために虫歯だけでなく健全歯質も削らなければならない保険診療の詰め物であるインレーと比較して、
ダイレクトボンディングはう蝕に罹患した部分のみ削るため、
ご自身の健全な歯をなるべく温存することを目指した治療方法になります。
上から2番目の歯が、今回私がダイレクトボンディングの実習した歯になります。
インレーは歯との間に接着剤であるセメントを介在させますが、
ダイレクトボンディングは材料自体が歯と接着するため隙間を作り難く、
きちんとした手順を踏めば非常に適合が良くなります。
自由診療のため、材料と時間に制限がないため、
自由診療の材料を使うことでそれぞれの歯の色に寄せた色味の選択ができ、
ラバーダムというゴムのマスクを使って防湿を行い処置をすることで
適合が良くなり、詰めた部分とご自身の歯の境目が分かりにくく
見た目にも優れる上に確実に接着できていることで
隙間ができないため隙間からの虫歯も防ぐことができます。
当院でも患者さんが選択することが多い治療方法になります。
佐藤先生にお越しいただいたのは2度目になりますが、
実際にマイクロスコープで佐藤先生の手技を見せていただき、
その後それぞれマイクロスコープを用いて模型上に練習を行いました。
術中から完成形まで確認とアドバイスをいただき、
改めて手技を見直す良い機会になりました。
医療は日進月歩であることは自明の事実ですが、
特に歯科は使用する材料も多岐に渡るためそれに合わせて手技もアップデートされていきます。
学び研鑽し続けることは歯科医師の宿命なのだと改めて感じています。
今回学んだ知識、技術を臨床にしっかり活かしていきたいと思います。