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法人内歯科衛生士セミナー「歯周病治療はなぜ必要?検査・SRP・エアフローまでわかりやすく解説」2026年度第1回黒川塾

2026.06.27

こんにちは。歯科衛生士の山崎です!

私たちの医療法人では定期的にフリーランス衛生士である黒川さんを講師に迎え、

3医院の歯科衛生士が集まり勉強会をしています。

 

今年度1回目となる今回のセミナーは、

当法人の南大沢院で

普段行っている診療の様子を見学させてもらい、

黒川さんも実際に患者さんに対する臨床を行なってもらい

そちらも見学させてもらい、とても参考になる勉強会でした😊

こちらはスタッフに、患者さん役になってもらい

施術の様子を見学させてもらいました。

 

 

歯医者さんで行う「クリーニング」という言葉を聞いたことがある人も多くいると思います。

歯医者さんで行うクリーニングはただ歯をきれいにするという目的で行っているだけではありません。

私たちは様々な器具や患者さんとのコミュニケーションを通して

歯周病という疾患の治療・病状の維持や安定を目的として行っています。

 

歯周病とは、歯を支える周りの組織(歯茎や骨)が様々な原因によって炎症や破壊がみられる状態のことを言います。

 

歯ぐきはコラーゲン繊維を多く含む組織です。

歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)がたまると、その中で歯周病の原因となる細菌が増えていきます。

すると、体は細菌から身を守ろうとして免疫反応(炎症)を起こします。

この炎症が長く続くと、炎症性サイトカインなどの物質が増え、

骨を壊す細胞(破骨細胞)が活性化されます。

その結果、歯を支えている骨が少しずつ吸収され、同時に歯ぐきも下がってしまいます。

 

歯周病は、その状態・程度によって必要な処置が異なるため、検査・診断がとても大事です。

まず初診時や検診時にレントゲンを撮影します。

レントゲンは目で直接見ることができない骨の状態

歯ぐきの下に隠れている歯石の沈着などを確認していきます。

 

次に歯周組織検査です。

皆さんは歯ぐきの周りをチクチクと触られる経験をしたことがありますか?

この検査ではプローブというメモリのついた器具を使用して

歯と歯ぐきのすき間(歯肉溝・歯周ポケット)の深さや、歯ぐきに炎症があるかどうかを調べています。

 

その検査の結果をもとに歯周病の現状を把握し、

患者さんに必要な処置を行っていきます。

 

 

歯周病が進行すると骨の高さが下がったり、

骨のラインが不明瞭になったり、

また歯ぐきの中の見えない部分にも歯石や細菌が溜まってしまいます。

歯石がついたままだと表面が粗造なため、

細菌がつきやすく炎症が改善しにくいです。

 

そこで必要となってくるのがSRPという治療です。

SRPとは炎症の原因となっている

歯石や細菌(プラーク)を取り除き、歯の根の表面をなめらかにして、歯ぐきが治りやすい環境を整える処置のことを言います。

原因物質を除去し、炎症を改善させることで、骨の状態を安定させ、歯周病の進行を抑えることが大切になります。🦴

 

 

炎症が起きている状態を改善する為に使用していくのがスケーラーという器具です。

細かい超音波の振動と水によって、

歯に付着したバイオフィルム(ねばねばとした細菌の塊)、

歯石や細菌などを壊しながら除去する超音波スケーラーと、

手で歯石を感知し細かな仕上げを行う手用スケーラーという器具を使用して

炎症と原因となっている部分を除去します。

 

 

 

もう一つエアフローという器具を使ったクリーニングも聞いたことがあるかもしれません。

エアフローとは、微細なパウダーと水・空気を噴射し、

歯の表面や歯周ポケット内のバイオフィルム(細菌の膜)をやさしく除去する機器です。

歯面に器具を強く当ててこする必要がないため、

歯や歯ぐきへの負担が少なく、効率よくバイオフィルムを除去できることが特徴です。

ただし、エアフローは歯石を取ることを目的とした機器ではありません。

そのため、歯石が多く付着している場合は、超音波スケーラーや手用スケーラーによる歯石除去を優先します。

当院では、歯周病の炎症が改善し、状態が安定した患者さんのメインテナンスやSPTにおいて、

再び細菌が増えるのを防ぐ目的で積極的に使用しています。

重度の炎症や深い歯周ポケットがある場合は、適応を慎重に判断したうえで使用します。

 

 

歯周病とは、炎症の有無、進行具合によって必要な処置や適切な器具が変化します。

そのためにも、きちんと検査・診断することが必要になります。

また、歯周病は単純に一つの要因だけが原因となっているよりも、

複合的な要因によって誘発されることが多いです。

歯周病は、細菌だけが原因で起こる病気ではありません。

細菌に加えて、さまざまな要因が重なることで発症・進行すると考えられています。

例えば、喫煙、糖尿病、噛み合わせ、食いしばり、口の中が乾きやすいこと(唾液の減少)、歯みがきの習慣などが影響することがあります。

そのため、喫煙の有無や、食いしばり、口呼吸などの質問をすることがあるかもしれません。

患者さんとのコミュニケーションを通して得られる情報は、歯周病を改善するための対策を立てる上でとても大切です。

 

 

 

今回のセミナーを通して患者さんの状態を把握したうえで、

何を目的に行うかを明確にしながら患者さんと向き合う重要さを改めて実感しました😊

目的を明確にし、患者さんとのコミュニケーションで得られる情報も大切にしながらより良い処置を行えるように頑張っていきたいと思います!